脱臼

脱臼とは?

脱臼とは、関節を形作っている骨が完全に離れてしまった状態のことです。脱臼が起きると、骨と骨をつないでいる関節部分の骨が本来の位置からずれてしまうのです。

脱臼は程度によって、骨が関節から完全に離れた状態の完全脱臼と部分的に骨が関節から離れていて完全に離れている状態ではない亜脱臼に分けられます。

一般的に脱臼が起きる部位は腕や脚、顎や首、脊椎、肘や股などです。脱臼した部位には痛みや腫れが起こることが多く、あざやゆがみや曲がり、ずれなどが起こることもあります。

脱臼が起こる原因の多くは強い衝撃などの外傷ですが、病気が原因で脱臼しやすい状態になることで起こることもあります。

脱臼の原因

脱臼の原因で最も多い原因は外傷です。転倒や自動車事故、過剰なトレーニングなどが原因となることが多いです。

日常生活の中で行う、ものを振ったり持ち上げたりする動作が原因で繰り返し摩耗や裂傷が起きて脱臼が起こることもあります。脱臼の症状の度合いは、原因となった外傷の種類と加わった力の強さによって変わります。

脱臼の主な症状

脱臼の主な症状は、痛みや腫れ、あざや変色です。

他にも、明らかに骨が明らかにずれたり関節に歪みが起こったり曲がっているように見えたりすることもあります。脱臼した部位は動かすことが難しかったり、痺れが起こることもあります。

さらに、骨が異常に突び出し、周りの皮膚が伸びて膨らむこともあります。痛みは特に、損傷している部位を使ったり体重をかけたりすることで強く痛みます。

脱臼した関節の周りにあざができている場合は、皮膚の下で出血が起きています。皮下出血のあざは、黒ずんだ紫色から少しずつ緑色や黄色に変わります。


脱臼の改善方法は、手技と手術

脱臼の改善方法は、手技と手術です。

脱臼を改善するためには、外れた関節をなるべく早く正しい位置に戻す整復を行うことが大切です。整復の方法は、手で引っ張って行う方法と手術で行う方法があります。

整復した後は脱臼が起こった部位を安静にしておくために固定することが多いです。少しずつリハビリで周りの筋肉を強くし再び脱臼が起こることを予防します。

繰り返し脱臼を起こす場合や骨折などの損傷がある場合は手術で改善を行うこともあります。


固定した後のリハビリが非常に大切

脱臼の改善にかかる期間は、傷の種類や損傷の場所、年齢や他の病気の有無などによって様々です。

脱臼は改善を行った後、十分に固定するための期間を作ることが大切です。しかし、固定しているとその部位を使わないため、関節が硬くなり筋肉は衰えて細くなってしまいます。

そのため、固定をした後には適切なリハビリを行うことも非常に大切です。脱臼を繰り返さないためには、可動域や筋力を改善するための運動と、損傷した関節を強くし安定させるための運動が非常に重要なのです。

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