「落ち込んだときはとにかく散歩。イライラ・セカセカしているときこそゆっくり、丁寧を心がけて」(引用記事)

小林先生いわく、落ち込んだときはとにかく散歩に出るといいそうです―

「Mr.自律神経」こと小林弘幸医師のリセット術


コロナ禍を経て、じんわり続く停滞感や孤独感が私たちの心身を知らない間にむしばんでいます。自律神経研究の名医であり、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんは、もやもや・イライラを上手にリセットするには
「大胆に、意識的にリセットすること」
「戻すのではなく、新たに始めること」が必要だといいます。


その小林先生いわく、落ち込んでいるときにただぼんやり過ごしてしまうのは、自律神経的に一番よくない過ごし方だそうで――。


落ち込んでいるときほど「無駄な時間」を過ごさない


誰にでも落ち込むことはあります。

私はよく「小林先生でも落ち込むことがあるんですか」と聞かれますが、「そんなの、いつもそうですよ」と答えています。

実際、落ち込むことはしょっちゅうありますし、気分が沈んでやる気が出ないことなんて日常茶飯事です。

ただ、私がいつも思っているのは「落ち込んでいるときほど、無駄な時間を過ごさない」。ここでいう「無駄な時間」とは「何もしない」ことです。

落ち込んでいると、ついぼんやり過ごしてしまいがちになります。

落ち込む原因となったことをくよくよ、ぐるぐる考えたり、何もやる気がせず、ただぼんやりとしてしまうのです。

自律神経的にいって、これは一番よくない過ごし方。

自律神経にとって「流れ」はとても大事です。つまり、今あなたは「メンタルが落ち込んでいる流れ」に乗っているわけです。

ぼんやり無駄な時間を過ごしていると、その流れが続いていくことは間違いありません。


一番いいのは体を動かすこと


このときこそ大事なのがリセットの意識。具体的には「動く」ことです。

一番いいのは体を動かすことなので「イヤになっちゃうなあ」「どうしてあんなことをいってしまったんだろう」「なんで、うまくいかなかったのか」
と落ち込んだときはとにかく散歩に出てください。

物理的に体を動かせば、交感神経が活発に動き出し、血流もよくなり、気持ちも変わってきます。気持ちも結局は体が生み出している反応なので、動くことが一番。

体を動かせる状況でなければ、音楽を聴くのもおすすめです。無理にでもいいから、とにかく音楽を聴いてみてください。

心の健康のバロメーターとして散歩したり、音楽を聴くことができるのであれば大丈夫。本当に気持ちが沈んで、そうしたことすらできなくなったときは、早めに専門家に相談することをおすすめします。

あらゆる動きを「ゆっくり」にする


イライラしているときや忙しいとき、人の動きは速く、雑になっていきます。

職場で周囲を見渡してみると一目瞭然で、イライラしている人はキーボードをものすごいスピードで叩いていたり、エンターキーを大きな音を立てて乱暴に叩いていたりするでしょう。

職場で周囲を見渡してみると、イライラしている人はキーボードをものすごいスピードで叩いていたり、エンターキーを大きな音を立てて乱暴に叩いていたりする(写真提供:Photo AC)



それだけでなく、忙しい人ほど外から帰ってくると、自分の机に乱暴に荷物を置いたり、勢いよくイスに座ったりするものです。

紛れもなく自律神経が乱れている状態です。

ただ、自律神経が乱れること自体は誰にでも起こることなので仕方がありません。

問題は、こうした人たちの動きが必要以上に速くなったり、乱暴になったりすることで、さらに自律神経のバランスを崩し、コンディションを悪化させている点です。

イライラしたり、忙しいときほど、すべての動きをゆっくりにする。

極端なくらい、ゆっくり、丁寧にする。そんな意識を持ってみてください。

「ゆっくり、丁寧」の意識を持つ


たとえば、トイレに行って手を洗う場面。たいていは無意識にやっている行動ですが、注意深く観察してみると、忙しい人はせわしなく手を洗い、おざなりにハンカチで拭いています。

そのとき、ゆっくり丁寧に石鹸で手を洗い、十分に水気を落としてから、ハンカチで拭く。そのハンカチも丁寧にたたみ直してからポケットに入れる。

そんな「ゆっくり、丁寧」の意識を持つだけで、確実に自律神経は整います。

職場だけでなく「少し気分がセカセカしているな」と思うときは歩く速度をゆっくりにしたり、階段を一段一段丁寧に上り下りしてみてください。

上着を脱いでハンガーにかける動作ひとつとっても、「ゆっくり」が大事。丁寧にかけて、クローゼットにしまってみてください。

ゆっくりと丁寧な動作を心がけるだけで、フィジカルも、メンタルもリセットできるものです。

※本稿は、小林弘幸 順天堂大学医学部教授の著書『リセットの習慣』(日経BP 日本経済新聞出版)の一部を再編集したものです。
元記事はこちら→「Mr.自律神経」こと小林弘幸医師のリセット術「落ち込んだときはとにかく散歩。イライラ・セカセカしているときこそゆっくり、丁寧を心がけて」 リセットの習慣|話題|婦人公論.jp (fujinkoron.jp)

『リセットの習慣』(著:小林弘幸/日経BP 日本経済新聞出版)
コロナ禍を経てじんわり続く停滞感や孤独感が、私たちの心身を知らない間にむしばんでいます。
こんなときに必要なのが、「大胆に、意識的にリセットすること」「戻すのではなく、新たに始めること」。
本書は「アフターコロナの処方箋」として、自律神経研究の名医が「悪い流れを断ち切る」ための99の行動術を紹介します。
「思い切って」「新たに始める」でワクワクする人生を!

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