椎間板ヘルニア


本当の椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアの罹患率は、成人男女の半数以上と言われています。しかし、腰痛の原因の多くが椎間板ヘルニアの突出によるものではないため、ヘルニアがあるからと言って必ずしも腰痛やしびれが起こるわけではありません。


かつては、腰椎椎間板ヘルニアに対して、手術が行われることも少なくありませんでした。しかし今は、よほどの場合を除き、できる限り手術は行わないようになってきています。
これは近年、「椎間板ヘルニアの多くは数ヵ月程度で自然に縮小、消失する」と明らかになったからです。免疫細胞の一種であるマクロファージ(貪食細胞)が、飛び出したヘルニアを食べてくれるためです。
このようにヘルニアは放置していても自然に消滅するし、ヘルニアがあったとしても、そもそもヘルニアが腰痛やしびれの原因になっていないということになります。


腰痛を訴える人は、全国に10人に1人の割合と言われていますが、実は、椎間板ヘルニアによる腰痛は全体の約3%ほどだということが分かっています。
つまり、椎間板ヘルニアによって腰痛が起こっていることはごく稀だということです。


ヘルニアが腰痛の原因ではないということは、何年も前から東京大学付属病院では椎間板ヘルニアの手術は行っていないことや、スイスで行われた研究では、腰に痛みの無い方の76%にヘルニアが見られたことが明らかになるなど、専門的な分野では既に周知の事実となっていますが、世間では、まだヘルニアが原因で腰痛が起こっていると診断している医師がいたりするせいで、ヘルニアがぎっくり腰や慢性的な腰痛の原因だと思い込んでいる方も多数いるのが事実です。


実際に椎間板ヘルニアが神経を圧迫すると、そこで電気が流れなくなり、情報が脳まで届きません。
つまり、ヘルニアでは痛みが起こらないということです。


腰部の神経は、神経の先端で電気を発生させて、その電気を神経沿いに流して情報を脳まで伝えます。電話線と原理は同じです。


つまり、「腰が痛い!」「足が痺れる!」ということは、その痛みや痺れがあるところで、『何か』がおこり、 その『何か』に神経の先端(受容器:じゅようき)が反応し電気を発生させて、それを神経沿いに流し、脳が「痛み・痺れ」として感じるのです。


ですから、もし腰のヘルニアが神経を圧迫すると、そこで電気が流れなくなり、情報が脳まで届きません。
ということは、本当にヘルニアで圧迫しているのなら、「痛み・痺れ」はなく、何も感じないはずです。


つまり、運動や感覚の麻痺がおこります。
これは、医学的な事実です。


「私、ヘルニア持ちなんです…」と来院する患者さんも多いですが、
当院では「ヘルニアの事は一旦忘れてください」とお話しています。


腰痛や坐骨神経痛の治療を始めていくにあたって、まずは椎間板ヘルニアに対する考え方を変えて、椎間板ヘルニアを恐れずに自信を持って向き合うマインドを作り、正しく痛みを解消していきたいと考えております。


多くの人は、治療方法や運動方法などの「手法」を求めがちですが、治療に向き合うマインドができていないと、どんなに優れた治療をしても効果は出ません。


正しい知識を持って自分の体を理解して治療に臨む!
この姿勢を大切にして下さいね。

椎間板ヘルニアと診断された方に知ってほしいこと
(文献より引用)


長い間の腰の痛みがついに耐え切れなくなり、整形外科に行き、レントゲンやMRIなどを撮られたあと、「椎間板ヘルニア」あるいは「脊柱管狭窄症」と診断される。その後、医者の勧めるままに、電気治療やブロック注射を受けに通院して、もらったクスリを飲んでもなかなか痛みが消えない・・・。


こんな悩みを抱えている方、両親はじめ家族が腰痛に苦しめられている人も多いのではないでしょうか。


「腰痛の原因が、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄ではないのに、そう診断されている人は実に多いのです。実際に患者さんを治療した実感では、9割以上の腰痛の原因は別のところにあります。本当の原因を直した結果、腰痛がウソのように簡単によくなった方はたくさんいらっしゃいます」


ーー「椎間板ヘルニア」の9割以上が誤診とは本当ですか?


若い世代も含めて「椎間板ヘルニア」が治らないという、たくさんの人がやって来ますが、ほとんどが「誤診」なのです。「誤診」という言い方に語弊があるなら、「ヘルニアはあっても、そこから痛みが出ているわけではない」と言い換えましょうか。


腰の部分、背骨と背骨の間には、クッションの働きをするゴム板のような椎間板という軟らかい組織が連なっています。これがあるおかげで、硬い骨同士は互いに傷つかず、前後左右にスムーズに動きます。椎間板ヘルニアと診断される時、「押しつぶされて変形した椎間板が外へ飛び出し、背中の神経を刺激しているから腰が痛いんです」と、画像を見せられ、説明されるのが一般的です。


ところが、(レントゲンやMRIなどの)画像検査によって椎間板の異常が見つかった人のうち、本当に椎間板ヘルニアが原因の腰痛はわずか3%。残りの97%は「椎間板ヘルニアだから腰が痛い」のではありません。


ーー本当の腰痛の原因はどこにあるのでしょう?


この97%の腰痛のほとんどが、「仙腸関節」という腰痛治療のカギを握る関節が、ねじれてひっかかり、動きが悪くなった状態にあるのです。これが腰痛の原因となって痛みやしびれを引き起こします。


ある39歳の女性は、半年程前から腰痛と左足のしびれがあり、ある大学病院で椎間板ヘルニアと診断されました。痛みを止める神経ブロック注射(硬膜外)もあまり効果がなく、手術を勧められ迷っていました。


「左の腰の下(臀でん部)とふくらはぎに毎日激痛が走り、ひどくつらい。でも切らずに治したい」


来院してこう言っていた女性の「仙腸関節」をさわると、動きが悪い。典型的な「仙腸関節から痛みが出ている腰痛」でした。仙腸関節の動きをよくすると激痛が消え、その後再発はありません。


この女性のように、足のしびれがある腰痛は、画像検査されたうえで、椎間板ヘルニアと診断されてしまうことが多いのです。「もしかして本当は仙腸関節が原因かも」と、一度は疑ってみるべきなのです。


そらく、一般の方は仙腸関節というのは初めて聞いた言葉でしょう。医師ですら「エッ! 仙腸関節の異常がほとんどの腰痛の原因?」と驚くのです。では、なぜ仙腸関節が腰痛の発生源になるのか、「仙腸関節の仕組み」を示したイラストで説明しましょう。

人間の首から腰まで、普通は24個の背骨が縦に連なっています。背骨の一番下の、逆三角形のような形をした骨が仙骨です。立った姿勢では、仙骨は腸骨にしっかりと挟まれ、背骨の重さを支えています。


そして、骨盤の中で仙骨と腸骨をつなぐのが左右一対の仙腸関節です。それぞれ長さは4cm程度。それが股関節などの関節や、腰の部分を支えている背骨(腰椎)と連動して、前後左右に最大3mmほど動きます。


腰痛になると、まっすぐ立つことがつらいし、なんとか立って歩けたとしても膝が伸ばせないので歩き方も前かがみになり、無意識に腰をかばう姿勢を取ってしまいます。


なぜ、そうなるのでしょうか。従来の考え方では、背骨や椎間板に「病的な変化」が起こり、腰痛の原因になると言われてきました。しかし、本当は仙腸関節に何かの拍子で〝ひっかかり〟やズレが生じて、動きの悪い状態になるので、それが痛み、しびれを引き起こすのです。これを仙腸関節の機能障害と言います。


このひっかかりを修復しない限り、関節の働きがもとに戻りませんし、そのまま放置しておくと、骨盤の後ろ側、背骨の一番下辺りに強い痛みが出現し、腰が痛いと感じます。また、太ももの裏側から足先までのしびれ、痛みます。一般に椎間板ヘルニアなどに特徴的な症状とされてきた痛み、しびれの大部分が、仙腸関節の機能障害によるものなのです。

引用:「神の手を持つ」腰痛の名医(「かただ整形外科」(神奈川県小田原市)の片田重彦院長)が断言! 椎間板ヘルニアの9割は「誤診」です。
詳しい記事はこちら→https://gendai.media/articles/-/40164?imp=0

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